森保一

手取り4万5千円の男が、
日本サッカーを変えた。
「な、なんで"続投報道"が、
敗退する前から出ていたのか。」
——森保一という男を「サッカーの監督」ではなく「上司」として見た時、全てが分かった。
ブラジル戦で負けた。
1-2。ラウンド32で敗退。(※今大会から48カ国制)
普通なら、解任だ。
W杯で結果を出せなかった監督は
交代するのが世界の常識。
でも日本では、
負ける前から
「森保続投」の報道が出ていた。
中日スポーツ「森保監督、続投へ」
日刊スポーツ「森保監督に続投要請も」
スポーツ報知「森保監督、続投も」
サンケイスポーツ「森保監督続投基本線」
全部、ブラジル戦の前に出た記事だ。
なぜか。
ぼくは思う。
森保一が
「サッカーの監督」としてではなく、
「理想の上司」として
評価されているからだ。
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📊 森保一の8年間を数字で見る
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2018年7月:日本代表監督就任
2021年:東京五輪(4位)
2022年:カタールW杯(ベスト16)
→ グループステージでドイツ・スペインに勝利
2025年:親善試合でイングランド・ブラジルに勝利
2026年:北中米W杯(ラウンド32 ※48カ国制)
→ グループステージ突破、決勝Tでブラジルと激闘
8年間で、
W杯優勝経験国4カ国(ドイツ・スペイン・ブラジル・イングランド)に勝利。
日本サッカー史上、
これを成し遂げた監督は
森保一しかいない。
でもぼくが注目するのは、
勝敗の数字じゃない。
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👔 「理想の上司」としての森保一
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森保監督の「上司としての振る舞い」を
振り返ってみる。
【①部下を選ぶ時に泣ける上司】
5月15日。26人の発表。
89人から26人を選び、
63人を外した。
名前を読み上げながら泣いた。
「想いを叶えてあげられなかった
選手たちのことを考えると、
感情のコントロールができなくて…」
部下を「選べなかった」ことに 涙を流せる上司が、 世の中に何人いるだろう。
【②使えない部下を切らずに活かす上司】
南野拓実。
前十字靱帯断裂で選手としては出られない。
普通なら「お疲れ様」で終わる。
森保監督は違った。
「メンターとしてチームに帯同してほしい」。
使えない部下を切るのではなく、 別の役割を与えて活かす。
これができる上司は少ない。
【③ベテランを敬い、若手を信じる上司】
39歳の長友佑都を選んだ。
「不要論」が出ても選んだ。
同時に20歳の後藤啓介も選んだ。
「過去4大会の成果も課題も
全て知っている長友に、
チーム全体に影響力を
及ぼしてもらいたい」
ベテランの経験を尊重しながら、
若手にもチャンスを与える。
【④失敗した部下を責めない上司】
ブラジル戦。
後半アディショナルタイムの失点。
試合後、多くの選手が泣いていた。
田中碧は号泣して取材に応じられなかった。
森保監督は
泣いている選手一人一人と抱き合い、 声をかけ続けた。
「すみません」と言ったのは
選手にではなく、
サポーターにだった。
部下の失敗を
自分の責任として引き受ける上司。
【⑤結果が出なくても「次」を語る上司】
負けた直後の会見。
40分以上語った。
何度も使った言葉がある。
「世界一」。
「世界一を目標にすれば、
日本は絶対にそこにたどり着ける」
ラウンド32で敗退した直後に
「世界一」と言える上司。
普通の上司なら
「反省して次に活かします」で終わる。
森保監督は
「世界一を目指す」と言い切った。
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🌏 韓国メディアまで称賛した「90度のお辞儀」
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ブラジル戦後、
森保監督がスタンドのサポーターに向かって
90度のお辞儀をした。
この映像を見た韓国メディアが
こう書いた。
「礼儀まで違った」
韓国代表の前監督が
辞任会見でポケットに手を突っ込んでいた姿と
森保監督の90度のお辞儀を比較して、
「監督の品格が違う」と報じた。
敵国のメディアすら
称賛する監督。
これが森保一という男だ。
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💴 手取り4万5千円から始まった
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森保一は長崎日大高校からマツダ(現サンフレッチェ広島)に入団した。
当時の給料は、寮費やら何やら引かれて、
手取り4万5千円。
そこから選手として日本代表に選ばれ、
引退後は指導者の道へ。
広島の監督として
Jリーグを3度制覇。
そして日本代表監督になり、
8年間で4つのW杯優勝国を倒した。
手取り4万5千円の青年が、
日本サッカーを
世界と戦えるレベルにまで引き上げた。
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🤔 なぜ「続投」なのか
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ここからは、ぼくの解釈だ。
選手たちの信頼が厚い。
JFA内部でも評価が高い。
結果も出している。
でもぼくは、
続投の本当の理由は
もっとシンプルだと思う。
「この人の下で働きたい」
と思わせる上司だからだ。
部下(選手)を選ぶ時に泣ける。
使えない部下を切らずに活かす。
ベテランを敬い若手を信じる。
失敗を自分の責任にする。
負けた後に「世界一」を語る。
90度のお辞儀ができる。
こんな上司、
世の中にどれだけいるだろう。
サッカーの戦術は
他の監督でも教えられる。
でも
「この人のために勝ちたい」
と選手に思わせる力は、
戦術書には載っていない。
森保一が続投するとしたら、
それは「勝ったから」じゃない。
「この人の下でまだ戦いたい」
と選手が思っているからだ。
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🏠 少しだけ、自分の話を
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ぼくは56歳だ。
不動産の営業を30年やってきた。
30年間で何人もの上司を見てきた。
怒鳴る上司。
数字だけで評価する上司。
部下の手柄を自分のものにする上司。
そういう上司の下では、
チームは動かない。
ぼくが今コミュニティを運営していて
心がけていることがある。
「すみません」と言える人間でいること。
メンバーの結果が出ない時、
「あなたの努力が足りない」ではなく、
「ぼくの教え方が足りなかったかもしれない」
と言う。
森保監督が
「監督の力が足りなくてすみません」
と言ったように。
部下の失敗を
自分の責任にできる上司。
それが「理想の上司」だと思う。
森保一が続投するかどうかは、
まだ分からない。
でもぼくは思う。
日本サッカーにとって、
森保一は「監督」以上の存在になった。
手取り4万5千円から始まった男が、
8年かけて日本サッカーの文化を変えた。
「凡事徹底」。
「世界一を目指す」。
「すみません」と言える強さ。
誰が次の監督になっても、
森保一が作った文化は残る。
それが、この8年間の
一番大きな遺産だと思う。
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📢 追記
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ヒューストンの空港で、
森保監督は帰国する選手たちを
握手で一人一人見送った。
最後まで、一人一人に向き合う。
ブラジルの監督も
試合後にピッチに出てきて、
日本の選手一人一人に歩み寄り、
健闘を称えた。
敵の監督にまで
そうさせてしまう日本代表。
それを作ったのが、
森保一だ。
続投でも、退任でも、
ぼくの気持ちは変わらない。
8年間、ありがとうございました。
あなたは理想の上司でした。
あなたの人生で出会った
「理想の上司」はどんな人でしたか?
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